【ACT15日】 豪政府統計局(ABS)によると、オーストラリアの1月の移民数は5万5,330人の純増と1月の入国者数として過去最高を記録したことが分かった。著名ビジネスマンで移民数急増に警鐘を鳴らしてきたディック・スミス氏がデイリー・テレグラフ紙の取材に応じ、「オーストラリア家庭にとっての災難」とあらためて危機感を示し、政府の姿勢を批判した。
スミス氏は、「オーストラリア家庭がそれぞれの家庭にふさわしいだけの数の子どもをもうける計画があるはずだが、このままでは平均的な家庭にとって不利益になる」と話した。また、「問題は巨額の政治献金を行う億万長者たちが、自らの富を増やすため無尽蔵に人口を増やそうとしているため」と述べた。
スミス氏は長年にわたりオーストラリアの移民数削減を求めている一人。自分は移民推進派と主張する一方、移民数は1990年代頃までの長期的な平均値である「年間当たり約7万5,000人」とすべきと訴えている。
また、マクロビジネスの共同設立者でMBファンドとMBスーパーのチーフエコノミストであるリース・ヴァン・オンセレン氏は、アルバニージ政権は一連の移民改革を実施しているようにみえて、実際には受け入れを増加させているように見えると指摘。「全ての国民が問うべきは、住宅市場の供給が明らかにボトルネックの状態なのに、なぜ移民数を最高水準まで増加させることを選んだのかだ」とし、「無謀な移民生活は家賃の異常な高騰と相まって、賃貸空室率を記録的な低水準にまで崩壊させた主因」との見解を示した。
ソース:news.com.au-‘Disaster’: Dick Smith blasts record January migrant intake