【NSW15日】 自宅とオフィスの勤務を合わせたハイブリッド型の勤務形態や、勤務時間に柔軟性を持たせるフレックスタイムに次いで、体内時計に勤務時間を合わせた「クロノワーキング(chronoworking)」が働き方の流れを変えるとの声が上がっている。
Adobeが発表した「フューチャー・オブ・タイム」報告書によると、世代によって労働時間の希望に大きな違いがあることが分かったという。調査対象者のうちZ世代の26%は午後6時から午前3時の勤務時間を選んび、X世代でこの時間帯を選んだのは13%だった。ベビーブーマー世代はわずか6%でほとんどは午前9時前の始業を選んだ。
今後Z世代が労働人口に加わることで従来の9時~5時ではなく、自分の体内時計に合わせパフォーマンスの高い時間を選んで仕事をする働き方が可能になると指摘する声もある。クロノワーキングという言葉を最初に使った、英国人ジャーナリスト、エレン・スコット氏は、「早起きの人は午前6時から午後3時まで、夜更かしの人は遅めに始業し、午後の生産性が低下する時間帯はシエスタなどの導入を検討するかもしれない」と述べ、時間とエネルギーをより戦略的に使うようになるとの見解を示した。
オーストラリアの人材プラットフォーム、エンプロイメント・ヒーローのトンプソンCEOによると、クロノワーキングはリモートワークをめぐる議論の最新の展開で、今後数年のうちに人気が高まったとしても不思議はないという。同氏は「リモート企業として働く時間や場所ではなく、成果に基づいて報酬を支払うことで、優秀な人材の獲得と維持行ってきた」とし、「クロノワーキングの仕組みが、生産性だけでなくライフワークバランスにも良い結果をもたらすのであれば、それは推奨されるべきだ」と話した。
ソース:news.com.au-3am work trend that is set to take off in 2024