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富裕校は泣き言止めるべき NSW州教師連盟

【NSW22日】  NSW州教職員連合のヘンリー・ラジェンドラ会長は22日に行われる校長会議で、州内の富裕私立学校は多額の資金を州政府から受け取り優遇されているとして、あらためて見直しを訴える見通しだ。特にクランブルック・スクール(Cranbrook School)とキングス・スクール(The King’s School)を名指しで指摘し、改善を求めるようだ。

2校の生徒一人当たりの年間授業料はクランブルック・スクールが4万6,497ドル、キングス・スクールが4万3,560ドルとなっており、これに加えクランブルックは連邦と州政府から650万ドル、キングス・スクールは2020年の記録で2,100万ドル以上の資金が支給された。

また、キングス・スクールのトニー・ジョージ校長が、同校の機関紙への寄稿の中で、「非政府系の学校に通うこどもたちはますます標的にされ嘲笑されるようになっている」、「公立の男子校や女子校は私立の女子校と同様に批判を逃れているようだ」と述べ、特権階級の白人男性は不当に扱われているとの見解を示していた。

ラジェンドラ氏は多額の授業料を徴収する富裕私立学校について、「自分たちは尋問の対象にならない、自分たちが受け取っている公的資金の額に制限はないと思っているだろう」と述べた。同氏は連邦政府に対し、公立学校への適切な資金提供を求めるキャンペーンを発表する予定だ。

ラジェンドラ氏はNSW州の公立学校は現在約19億ドルの資金不足に陥っているとし、「来週から教員連合は目に見えるインパクトの強いキャンペーンを開始し、労働党議員に訴えかけていく」と話した。

 

ソース:news.com.au-NSW Teacher’s Federation president Henry Rajendra: ‘Rich schools should stop whining’

 

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