【VIC4日】 オーストラリアの学校では最近、男性至上主義(マスキュリズム)や「有害な男らしさ」が増加傾向にあるとモナシュ大学の博士と教授が執筆した研究で指摘している。生徒たちは、女性蔑視発言で知られるインフルエンサー、アンドリュー・テイトなどに影響を受けており、これにより女性教師が離職を考える事態となっているという。
研究を行ったウェスコット博士とロバーツ教授は、テイトのような“マンフルエンサー(Manfluencers)”が少年たちの世界に入り込み、女性教師や女性職員との接し方にどのような変化を及ぼしているか調査。研究では、国内の公立と私立の女性教師30人がインタビューを受け、全員が対面授業に戻ると同時にテイトの人気が上昇したと報告した。
朝のテレビ番組「サンライズ」に出演した元高校教師のメトカーフさんは、「有害な男らしさ」が台頭してきたことが、教育業界でのキャリアから足を洗った理由と明かし、「女性を敵対視するために言葉が標的を定めた武器のように使われるのを目の当たりにしたが、それらはコロナ流行で生徒たちがオンラインの世界に没頭するようになってから悪化した」と話した。
一方、テイトが提供するコンテンツでは男性のエンパワーメントにはじまり、女性は男性の所有物で、性被害者も襲われた責任の一部を負うといった陰湿なメッセージで若い男性からカルト的な支持を集めているが、現在、ルーマニアで人身売買と性的略奪の罪に問われている。
ソース:news.com.au-Australian teachers expose disturbing trend of toxic masculinity in schools