【VIC5日】 スーパーマーケットで販売されているブロックチーズの価格が2年ぶりの高値に達する中、大規模生産ではない職人による少量生産の手作りチーズを購入する人が増えているようだ。報告によると伝統的なチェダーチーズから、ヤギ乳チーズ、フェタチーズ、植物性チーズの売上が増加しているという。
消費者によるこうした変化の背景には、インフレに加え牛乳価格の上昇などの乳製品市場の変動による影響があるとみられる。デイリー・オーストラリア(Dairy Australia)の分析・観察マネージャーのレッドファーン氏によると、チーズ1ブロックの平均価格は過去2年間で23%上昇した一方、総売上高は減少した。
チーズ価格は1月28日までの1年間で家庭用チーズは平均16ドル、おもてなし用チーズは31ドルに上昇。2年前はそれぞれ13ドルと26ドルだった。
一方、職人による手作りチーズを製造するWA州のウォカラップ(Wokalup)は、大手生産者と競争を制限することで大幅な値上げを回避。大手スーパーではなく独立系のサプライヤーやスーパーと提携することでコストを抑えている。
市場分析会社のIBISワールドが発表した報告書によると、チェダーチーズの売上高は過去5年間で2.2%減少した。一方、国内の一人当たりのチーズ消費量は過去5年間で増加。原料や製造方法が特殊なチーズの人気が高まっている。
一方、消費者の好みの変化に対応し、国内最大のチーズ製造販売会社ベガ(Bega)は昨年、植物性代替品の製造を開始した。IBISは今後5年間でチーズ全体の売上は0.2%回復すると予想している。
ソース:abc.net.au-https://www.abc.net.au/news/2024-04-05/cost-of-australian-cheese-hits-two-year-high/103670138