【ACT10日】 連邦政府による電子たばこ(ベイピング)反対キャンペーン「アワフューチャーズ(OurFutures)」が国内40校の5,000人を対象に開始された。オンラインを使った同キャンペーンは年内に250校まで拡大し、2025年には全国で開始される予定だ。
連邦政府は児童生徒を対象としたベイピングや喫煙の規制キャンペーンに向こう数年間で3億6,400万ドルを費やす。キャンペーンではオンラインによる20分のアニメ教材を使用し、インタラクティブなディスカッションやクラス内でのディスカッション、クイズを使って健康被害などについて学ぶ。
オンライン教材の開発にはシドニー大学マチルダセンターの研究者が協力した。同大学のエミリー・ストッキング教授は、若者によるベイピング使用は増加し続けており、このようなプログラムの需要は今後も増え続けるとの見方を示している。同教授はまた、「ニコチンは脳の発達に影響を及ぼし禁煙することが非常に困難であるため、ニコチン依存症になる前に予防することが最良のアプローチだ」と述べた。
最新の国家薬物戦略調査によると、14歳以上の若者によるベイピングは2019年から2023年の間に約3倍となった。ベイピングやたばこの喫煙の割合が最も高いのはNSW州となっている。1月に発表されたデータによると、NSW州全体の16~24歳のベイプ使用率は2022/23年に16%と2年前から4%増加した。
ストッキング教授によるとベイピングは若い女性よりも男性で使用率が高く、たばこは地方部で使用率が高い一方、ベイピングは社会経済的に恵まれた地域で使用率が高いことが分かっている。
ソース:news.com.au-New anti-vaping push in schools as nicotine use surges among young people