【WA11日】 WA州のワルーナ(Waroona)地区は南へ1時間半のところにあるプレストン・ビーチの無料キャンプサイトについて廃止を検討していることが分かった。WA州南西部では10年前からキャラバンやキャンピングカーを対象とした無料サイトを提供しているが、ごみのポイ捨てやし尿の放置、滞在日数の違反などが問題となっている。
ワルーナ地区のワムズリー地区会長によると、無料サイトを提供しているプレストン・ビーチのキャンプ場では、砂丘からトイレットペーパーやおむつの切れ端などありとあらゆるものが見つかっており、管理人が利用客を移動させても問題は後を絶たないという。さらに会長は、無料サイトを提供し続けることを正当化できるほど、コミュニティにとって経済的なメリットがあると思えないと指摘している。
同様の問題を抱えているマンジマップ(Manjimup)地区では、2021年にウォルポール(Walpole)のキャンプ場で無料サイトを試験的に実施したが、利用者による「特権の乱用」が懸念され中止した。
一方、WA州最大の地方都市バンバリー市ではビーチサイドで提供したキャンピングカーの無料駐車場の試験実施で25万ドル以上の経済効果があり、概ね成功したと評価されている。同市のミゲル市長は、「利用者による消費活動で地域経済は活性化している」とし、「無料サイトのようなサービスがなければやってこないような人たちがやってくる」と指摘した。
ソース:abc.net.au-Free camping on the nose at Preston Beach while embraced down the road at Bunbury