【NSW24日】 シドニー東部郊外のボンダイ・ビーチとタマラマの間に位置するマッケンジーズ・ベイは、普段は岩場だが数年ごとに砂浜が出現することで知られている。シドニー在住者にとっては、7年に1度見ることが出来る「魔法のような」ビーチとなっている。
今年の夏は波が引き滅多に見られないビーチが現れたことから、シドニー市民は砂浜で水遊びを楽しむことが出来たが、今月初めにシドニーを襲った大豪雨の後、再び海に飲み込まれてしまった。最近行われたサーフィンの催しでは波の高さが最高9メートルに達し、残されていた砂が流されてしまったようだ。
シドニー大学で海岸地形学を専門とするヴィラ・コンセホ教授はABCの取材に対し、「嵐は大きさも様々でやってくる方向も様々だが、おそらくこの地域から完全に砂を取り除くのに十分な高さ、長さ、方向だった」と述べた。
同教授によると、ある場所に砂浜が作られるのに必要となるのは砂を移動させる波、砂、砂がとどまる場所となっており、マッケンジーズ・ベイの砂浜も必要とされる適当なサイズと方向の波によって形成されたが、このような条件がそろうのはまれだという。
同教授はまた、世界においてこの冬の波は通常の波エネルギーの35%に過ぎなかったことから、再び波のエネルギーが低い冬が到来すれば、マッケンジーズ・ベイの砂浜もまた戻ってくるかもしれないと話した。
ソース:news.com.au-Sydney’s ‘magical’ Mackenzies Bay beach disappears