【ACT26日】 オーストラリア準備銀行(RBA)による政策金利の引き上げについて、今年8月と9月の“少なくとも2回”行われるとジュド(Judo)銀行のワレン・ホーガン最高経済アドバイザーが予想している。同氏は23年の金利をめぐる動向を正しく予想した。
国内では、根深いインフレ圧力、経済成長の回復、雇用市場のひっ迫などRBAは国民にさらなる痛みを強いる可能性があるとみられる。ホーガン氏は8月9月の2回の利上げに加え、11月に行われる会合でさらなる利上げもあり得るとしている。
RBAが25ベーシスポイントの利上げをあと3回実施した場合、政策金利は5.1%と2008年以来の高水準に達する。調査会社コンペア・ザ・マーケットの分析によると、75ベーシスポイントの利上げが実施された場合、持ち家に居住し75万ドルの変動金利住宅ローンを組んでいる人の返済額は月当たり374ドル増えることになる。
ホーガン氏は、経済の長期的安定にはインフレ率を確実に低下させ、生活費の危機から脱却することと指摘。「教育費、保険料、賃貸料の値上げはひどいものだ」と述べ、経済が順調であればこれらの問題がなくなることはないと分析した。
キャピタル・エコノミクスのアビジット・スーリヤ氏もまた、「RBAが利上げのスイッチを入れ、引き締めサイクルを再開するという確かな根拠がある」と述べ、RBAはインフレ対策への信用を高めることを優先し、5月にさらに25ベーシスポイント利上げする可能性を指摘した。
ソース:news.com.au-RBA to inflict ‘at least’ two more rate hikes, top central bank watcher warns