【ACT6日】 カンタス航空は、すでにキャンセルされた便の航空チケットを販売したとして、乗客に最大450ドルの賠償金を支払うと合意した。
2022年5月から7月にかけてカンタス航空が存在しない航空チケット8,000枚を販売したとして、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は昨年8月、同社を訴えた。同社はすでにキャンセルが決定された便のチケットを販売し、キャンセルについて余裕を持って乗客に知らせず、期限付きの航空クレジットを提供した。
キャンセル便のチケット1万枚の持ち主に連絡するのに平均18日かかっており、中には48日かかった人もいる。
カンタス航空とACCCは6日、影響を受けた乗客に225~450ドルの賠償金を支払うことで合意した。連邦裁判所で認められれば総額2,000万ドルの賠償金になる。さらに、民事制裁金として1憶ドルの罰金も同社に科せられる。
カンタス航空のヴァネッサ・ハドソンCEOは、「ナショナルキャリアとしての信頼回復に向けて、また一つ重要なステップだ」「ロックダウン後の運航再開時、旅客を落胆させ、自社の基準にも満たなかった」「多くの旅客にキャンセル便についてタイムリーに知らせず、心から謝罪する」「ACCCの連携に感謝する」と話した。
ACCCのジーナ・カス・ゴットリーブ会長は記者会見で、「カンタス航空が乗客を欺いたと認めた。早期解決と乗客への賠償金を求める」「多くの家庭や企業が、キャンセル便と知らず予約後に旅行の計画を立てた」「連邦裁判所が認めれば、1憶ドルの制裁金は他の国内企業に対し、消費者法に従う必要があると戒めとなる」と話した。
ソース: news.com.au – Qantas on the hook for $120m settlement after closing ACCC ghost flight lawsuit