【NSW8日】 シドニー西部のカンバーランド市が、同性カップル向けの育児書を図書館から撤去すると投票・決定した。差別禁止法に違反する恐れがある。
同性カップル向けの育児書撤去は、元同市長のスティーブ・クリストウ評議員によって提案された。同氏は8日、「カンバーランド市民のおよそ60パーセントが海外生まれで、保守的な家族的価値観や宗教的価値観を持つ」「宗教に関わらず、これらの本について市民から苦情を受けてきた」とナイン局の取材に答えた。
クリストウ氏はさらに「カンバーランドはマリックビルやニュータウンではない」と述べ、これらの町を管轄するインナー・ウエスト市の反感を買った。インナー・ウエストのダーシー・バイルン市長は「図書館にレインボーファミリーの本を置くインナー・ウエストが間違っているとは、哀れな考えだ」「本の禁止は近代的かつ包括的なシドニーでなく、ロシアのプーチン政策下のようだ」と返した。
NSW州政府は、カンバーランド市の投票は差別禁止法に反する恐れがあるとして、関連図書館から助成金が取り除かれる可能性もあると警告した。
ソース: news.com.au -Cumberland Council at risk of Anti-Discrimination Act breach over same-sex book ban