【ACT22日】 連邦政府は公衆衛生上の懸念を理由に、ダイエット薬として急速に広まっている糖尿病治療薬のオゼンピックとマンジャロの模造品について、製造と販売を禁止すると発表した。これまでに国内で約2万人に対し模造品が販売され、深刻な副作用などが報告されている。
国内で医薬品が不足している場合など、調剤薬局が先発医薬品を複製することを認める免除措置がある。製造された模造品は完全に合法だが、医薬品の監視機関である薬品・医薬品行政局(TGA)による厳重な安全性チェックの対象にはならない。
オゼンピックやマンジャロの模造品を服用した患者を診察した医者によると、つま先のしびれ、激しい下痢や嘔吐、神経損傷、歯茎からの出血、吐血、発疹などが報告され、これらは模造品の副作用によるものと考えられている。
連邦政府のバトラー保健相は、「単発的に使用されることを目的とした模造品が悪用され、大規模な製造処方市場が形成された」と述べた。
さらに、模造品の禁止を決めたことについて、「国民を危険から守り、命を救うことになる」と説明した。禁止法令は今年10月1日から施行されることになっており、患者は代替薬などについてGPと相談する時間が与えられる。
ソース:news.com.au-Copycat of Ozempic diabetes drug is to be banned in Australia