【ACT29日】 オーストラリア統計局(ABS)によると、今年4月の消費者物価指数(CPI)は3月の3.5%から0.1ポイント上昇し3.6%となった。エコノミストは複数のインフレ指標が期待されたほど後退しておらず、誤った方向に向かっていると指摘し、オーストラリア準備銀行(RBA)は金利を引き上げて対応するとの懸念が高まっている。
4月のCPIが上昇したことで、年間インフレ率は2か月連続の上昇となった。2月のCPIは3.4%だった。ABSによると、トリム平均と呼ばれるインフレ率の基礎指標も4月に再び上昇し、4%から4.1%となった。
オーストラリアビジネス協会チーフエコノミクスのウォルターズ氏は、「第2四半期のインフレ率は酷いスタートとなった」、「インフレ率は全ての主要な指標で加速しており、期待されていたほど後退していない」と述べた。また、「さらなる利上げの可能性は低いが、インフレ率上昇のサプライズを受けて、もはや利上げを除外することはできない」と話した。
月次CPI指標はABSの四半期インフレデータほど包括的ではないが、毎月の物価動向を知るには十分であり、4月のインフレ率の上昇は準備銀行へのプレッシャーになると考えられる。ABSのクレディターのトンプソン氏は、「インフレとの戦いはまだ終わっておらず、住宅、燃料、電気、医療、教育、金融・保険サービスといったカテゴリーでは価格統制を取るのが難しいことが分かっている」と話した。
ソース:abc.net.au-Inflation rises slightly in April to 3.6pc but economists say that should ring ‘alarm bells’ for RBA
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