【ACT4日】 オーストラリア国防軍(ADF)は現在、隊員およそ4,400人が不足している。新兵の募集に苦戦する連邦政府は、外国籍の永住者の入隊を可能にすると発表した。
7月から、ニュージーランド国籍で国内に少なくとも1年住む永住者はADFに志願できる。過去2年以内に外国の軍隊に所属していないのが条件だ。また、少なくとも90日間ADFで勤務後に市民権を申請する資格を持つことになり、市民になることが求められる。
来年1月からは、米国、英国、カナダ国籍で同条件を満たす永住者も志願できる。オーストラリアを含むこれら5カ国は「ファイブ・アイズ」として機密情報を共有する。将来的には他国からの入隊も視野に入れているという。
外国籍者の入隊を許可することで、追加で年350人の入隊が見込まれる。現在も海外からの移転プログラムにより、年70人がADFに加わっている。
マールズ国防相は「今後数年の安全保障問題を考えると、永住者への入隊資格拡大は不可欠」と述べた。
野党のバーミンガム影の外務相は「自信を持って入隊を希望する国民が増えるべき。防衛政策の機能が成り立たず、繰り返し見直しが必要な窮地に立たされている」「新兵の募集も、職員の維持もできない」と政府を批判した。
ニュージーランドのジュディス・コリンズ国防相は、「オーストラリアが掲げる採用条件から、ニュージーランド国防軍に直接影響が出ると考えない」とABCニュースで話した。
ソース: abc.net.au ‐ Australian Defence Force recruitment to be opened to foreign citizens, as armed forces search for workers