【NSW7日】 シドニー南西部リバプール市は市内のオフィスビルで過去3~5年の間に5人の女性が甲状腺がんを発症したことを受け、原因を究明するため調査を進めていると発表した。
甲状腺がんの集団発症は、ムーアストリートのオフィスビルの5階と6階に勤務する従業員のあいだで確認されたもようだ。現在、従業員を一時的に4階に移動させ、5階と6階は調査のため閉鎖している。
調査はNSW州保健省が行っており、がんを発症した5人のうち4人が参加しているという。6人目の発症も確認されたが調査には参加していない。
がんと診断されたジェニー・ハビラさんは9Newsの取材に対し、「6階だけでなく同じビルで働いている人たちのことが心配」と話した。ハビラさんは甲状腺とリンパ節を切除しており、検査の結果が1週間程度で明らかになる見通しだ。
リバプール市は声明を発表し、がんの集団発症を「非常に深刻に」受け止めていると述べた。NSW州保健省が疫学的調査を進める一方、同市議会は第三者の環境衛生コンサルタントに調査を依頼したことも明らかにした。
9Newsが入手した音声記録では、リバプール市のジェイソン・ブレトンCEO代理が今週行われた会議で職員に対し、発症したうち3人の女性について病気の段階は異なるが「元気で働いている」と話しているが、ハビラさんは「元気で仕事をしているとは言い難い」と話した。さらに同市は異なる声明の中で9Newsに対し、女性たちは「職場とがんの診断に因果関係がある可能性は低い」と知らされていると伝えていたことが分かっている。
ソース:news.com.au-Probe into possible cancer cluster after five Sydney workers diagnosed