【ACT13日】 オーストラリア統計局(ABS)の最新の人口統計によると、2023年の国内の人口増加の84%は海外移住者からで、総人口は約2,700万人に達したことが明らかになった。
2023年の入国者数は75万1,000人、出国者数は20万4,200人で、海外移住者数は54万7,300人だった。総人口数2,700万という数字は、前年比2.5%の人口増加を意味しており、自然増減数(出生数と死亡数の差)は10万3,900人で、28万7,100人の出生と18万3,100人の死亡で構成されている。
州別の内訳では、WA州が最も増加しており、2022年から3.3%増加し292万7,900人に達した。次いでVIC州が2.8%増で690万6,000人、QLD州が2.6%増で552万8,300人となった。NSW州は依然として国内で最も人口の多い州で、2.2%増の843万4,800人。SA州は1.6%増の186万6,300人、TAS州が最も伸び率が低く、0.4%増の57万5,700人であった。この増加率は、昨年ABNが発表した2070年までの人口予測に一致している。
人口予測の上限値は、2071年までに4,600万人、中位では4,000万人、下限値では3,430万人となっており、人口増加の主な要因は、際限なく続くと予測されている移民ブームである。ABSでは、最高で海外移住者は1,430万人が人口に加わり、年間27万5,000人を受け入れることになると予測している。また、移民を受け入れない場合は、出生率の低下により国内人口が減少し、全てのシナリオで出生率が人口置換水準を2.1%下回ることを示唆している。
コロナ後、人口増加率は急上昇しており、2021年3月の0.1%から2023年12月には2.5%へと上昇している。結果として、住宅価格は上昇を続けており、インフラは人口増加の重みに耐えかねている状況だ。
QLD州のスティーブン・マイルズ州首相は、連邦政府に対し、各州が住宅建設の需要に追いつけるように移民数を減らすように求めており、野党のダン・ティハン移民相は「2023年の移民ペースは持続可能ではない」と述べている。
ソース:news.com.au – New ABS population data shows migration driving growth