【SA16日】 中国の李強首相は16日、SA州のワイナリーを訪問した。17日は首都キャンベラでアルバニージー連邦首相と公式会談を控える。中国の首相によるオーストラリア訪問は7年振りだ。
李首相は16日、アデレード近郊のワイナリー「ペンフォールズ・マギル・エステイト」でマリノーカスSA州首相とファレル貿易相、ウォング外務相に歓迎された。5月に中国がオーストラリア産ワインに対する関税を撤廃後、多くがSA州産のワインおよそ8,600万ドル相当が中国に輸出された。ファレル貿易相は「この調子で行けば、以前の輸出額10憶ドル超に達する」とスカイ・ニュースで話した。
李首相はまた、アデレード動物園も訪問し、年内に貸与期限が切れるジャイアントパンダ2頭に代わって新たなペアを送ると発表した。現存の「ワン・ワン」「フイ・ヌイ」は2009年に貸与された。
李首相は15日にアデレードに到着後、「豪中関係は一連の紆余曲折を経て、双方の国民に有益なものへと再び軌道に乗った」と声明を発表している。18日にはパースでビジネス会議を控え、中国所有のリチウム施設も訪問する。
李首相のオーストラリア訪問を前に、ウォング外務相は「豪中関係の安定化に向けて2年間慎重かつ辛抱強く働きかけた結果、7年振りに中国首相が訪問する。連邦選挙前に、豪中関係を改善させたいと訴えた」と話した。
さらに、15日にG7首脳国のリーダーらが中国に対し、ロシアへの兵器部品の供給を止めるよう呼び掛けたことについて聞かれ、ウォング外務相は「戦争終結とウクライナに平和が戻ることの大切さを中国政府に伝え続ける」と話した。
ウォング外務相とマールズ防衛相は来週、パプア・ニューギニアを訪問して30回目となる二国間閣僚フォーラムに出席する。4月、アルバニージー首相と中国の王毅外務相は個別にパプア・ニューギニアを訪問して新たに貿易協定を結んだ。ウォング外務相は「前保守連合政府は太平洋地域を捨て、他国がそこに入った」「太平洋地域における経済・対外影響力に関し、オーストラリアは永久に争う」と話した。
ソース:news.com.au – Chinese Premier Li Qiang arrives at South Australian winery
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