国際

中国、豪人のビザなし訪問を可能に

【ACT17日】   中国の李強首相とアルバニージー連邦首相は17日にキャンベラで会談後、「二国間の関係は回復・再生した」と確認した。中国はオーストラリア国民に対し、最長15日間のビザなし訪問を可能にすると発表した。

アルバニージー首相は17日の会談後、昨年中国艦船がオーストラリア海軍艦船に向けて超音波のソナーを作動させた事件を示唆し、「両国の軍隊間での事件や衝突を防ぐために、軍隊間のコミュニケーション改善について話した」と述べた。

李首相は通訳を通し、「今回の訪問を通して二国間の外交関係が改善され、より成熟かつ安定した包括的戦略パートナーシップを築き、両国民に利益をもたらすと願う」と話した。また、間もなくオーストラリア国民に対し、最長15日の中国へのビザなし訪問を可能にすると発表した。両国間で観光、ビジネス、家族訪問を目的とする5年間の複数入国を可能にするという。中国は現在、欧州複数国とニュージーランドに対し、ビザなし訪問を許可している。

議事堂内で行われた公式署名式の聴衆には、スカイ・ニュースのジャーナリスト、チェン・レイ氏の姿もあった。中国で3年拘束された後に昨年解放された同氏にメディアがカメラを向けた際、中国大使館職員が阻止しようとした。レイ氏は「(中国側は)カメラが私を写さないよう苦労を惜しまなかった。私が何か悪いことを言ったりしないようにと防御措置だっただろうが、その行為自体が悪く見えた」と話した。アルバニージー首相はこの出来事に気付かなかったとしつつ、「署名式に誰もが参加できることが大切」と加えた。

李首相は18日にパースを訪問後、中国に戻る。

ソース:abc.net.au – Beijing offers visa-free entry to Australians with defence talks flagged to avoid military clashes

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