政治

野党の原発建設計画 NSW州首相らが非難

【NSW19日】  NSW州のミンズ州首相は、野党自由党のピーター・ダットン党首が全国に7基の原子炉を建設するとした選挙公約をあらためて非難した。ダットン党首は19日、2035年から2037年の間に全国各地の石炭発電所に政府所有の原発を少なくとも2基建設すると発表した。

ダットン党首が原発建設予定地として発表したのは、NSW州リデル(Liddell)とマウント・パイパー(Mount Piper)、QLD州のタロン(Tarong)とカライド(Callide)、VIC州のラトローブ(La Trobe Valley)、WA州のコリー(Collie)、SA州のポート・オーガスタ(Port Augusta)の7か所。

ミンズ首相はエネルギー政策とインフラ整備は州政府の権限範囲であり、ダットン氏がどのように各州に原発の建設を強制するのか疑問だと指摘。さらに、原発建設には莫大な費用と時間がかかるとし、「NSW州民がこれ以上の電気料金を支払えるとは思えない」と述べた。

VIC州とQLD州の首相に加え、QLD州の首相候補であるLNP党首のクリサフリ氏も同様にダットン党首の原子力政策を非難。VIC州アレン首相は、自由党はより高価でリスクの高い有毒な電力計画を推し進めようとしているとし、「絶対に我慢ならない」と述べた。

 

ソース:news.com.au-NSW, Victoria, Qld premiers denounce Peter Dutton’s nuclear plan

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら