【NSW20日】 オーストラリア・エネルギー・マーケット・オペレーター(AEMO)は、オーストラリアの東海岸全域でLNG(液化天然ガス)の計画外の生産停止、再生可能エネルギー発電の減少、冬の寒波による需要増などにより、LNGの生産ひっ迫からガスの供給不足に陥る可能性があると警告した。
AEMOは、東部各州のガス供給がピーク時の需要を満たせない可能性があるとし、生産者に対し供給不足を防ぐために生産量を増やすよう呼びかけた。また、これは9月30日まで続くと予想され、VIC州、SA州、首都特別地域(ACT)、TAS州、NSW州の利用者が対象になると警告した。
一般的に電力使用量が増える冬の間は、季節的な風力レベルの低下や太陽光発電の減少により再生可能エネルギーが減少するため、ガスは発電にとって特に重要となる。6月20日までの一週間で、全国の電力市場における再生可能エネルギー発電量は約27%で過去12か月の平均の38%を下回った。
さらに、東海岸最大の国内ガス供給会社であるエクソンモービルとウッドサイド・エナジーが共同所有するロングフォード・ガスプラントが計画外の操業停止延長を決めた。AEMOによると、これによりVIC州南西海岸にあるイオナ貯蔵施設が引き続きガスの引き出し量が高い状況となっている。
ソース:news.com.au-Cold snap, LNG production outage trigger gas shortfall threat