【NSW21日】 NSW州保健省は21日、今週だけで新たに3人がエムポックス(旧:サル痘)に感染したと発表した。エムポックスは昨年5月から今年1月までの間に69件の感染が確認されたが、今回の3件は今年1月以降初めてとなる。
NSW州保健省は、「新たな感染を受けてゲイ、バイセクシャル、男性同士の性交渉を行うその他の男性はエムポックスの症状に注意して欲しい」と呼びかけた。
また、健康保護局長のマクアナルティ氏は、エムポックス・ワクチンの接種を推奨。「2回の接種が必要なので、1回しか接種していない人は1回目から少なくとも28日後に2回目を摂取する必要がある」と話した。エムポックス・ワクチンは無料で接種にメディケアカードは必要ない。
一方、SA州でも22年以来初となるエムポックスの感染者が確認されている。感染者はそれぞれ20代、30代、50代の男性とみられる。当局は、感染には長時間の密接な接触が必要なため、一般市民へのリスクは低いとの見方を示している。
エムポックスの症状としては発熱、悪寒、疲労感、頭痛、筋肉痛、腹痛、リンパ節の腫れなどがある。症状は感染後最大21日後から表れ始める。なお、旧名称のサル痘は差別的な表現につながったことや動物福祉の観点から、世界保健機関(WHO)がエムポックス(mpox)に変更した。
ソース:news.com.au-Two states are alerting the public over a “mpox outbreak” as multiple cases are found