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大手銀行ら 現金輸送アルマガードを財政支援

【ACT24日】   現金輸送会社のアルマガードは、国内大手銀行や小売店らによる資金援助を得て少なくとも向こう12か月操業を続ける。国内で現金取引は大幅に減っているが、まだまだ必要だ。

ANZ銀行、コモンウェルス銀行、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)、ウエストパック銀行に加え、小売り大手のウエストファーマーズ、コールス、ウールワース、オーストラリア・ポストは24日、来月1日にアルマガードに5,000万ドルの財政支援を行うと発表した。

今回支援を行う銀行や小売大手は、3月にも2,600万ドルの緊急支援を申し出たが、アルマガードの親会社である輸送・ロジスティックス大手のリンフォックスがこれを拒否した。リンフォックスを創業したリンジー・フォックス氏は、「関係者間での競争ではない」「より効率的な現金輸送のために、主要銀行と小売店が関わる国は他にない」と話した。

財政支援の条件として、アルマガードは主要業績評価指標を毎月満たすなど、効率の向上やコスト削減に合意する。また、12か月後も持続的に現金を輸送できるよう、関係各社が連携して独立した価格決定メカニズムを開発する。

オーストラリア銀行協会(ABA)のアナ・ブライCEOは、「全国に現金を輸送し、住所に関わらず現金が入手できるようにする」「12か月の財政サポートにより、アルマガードも事業再建やセキュリティ企業のプロセガーとの合併利益の理解に必要な時間が得られる」と話した。

アルマガードは全国でおよそ1,400人を雇用する。

運輸労働組合(TWU)のエミリー・マクミラン書記官補は、「地方や社会の多くの場面で今も現金取引を必要とする」「現金輸送は、武装強盗や勤務中の死亡も起こり得る危険な仕事だ。現金輸送業と運転手は、安全に手を抜くべくプレッシャーを受けることのないよう、適切な賃金が支払われるべき」と述べた。

ソース:news.com.au – Armaguard to be given $50m lifeline deal with big four banks, major retailers

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