【ACT26日】 オーストラリア政府統計局(ABS)によると、5月の消費者物価指数(CPI)は前年比4%と4月の3.6%から上昇した。半年ぶりとなる高い伸びを受け、早ければ8月にも金利が再び引き上げられる可能性が出てきた。エコノミストによる市場予想の3.8%も上回った。
ABSによると、休暇中の旅行や自動車燃料など変動項目を除いた年間主要インフレ率は4%と前月の4.1%からわずかに低下した。
これを受けて、RBAが22年5月以来14回目となる利上げに踏み切るとの観測が強まっている。金融市場では、9月の豪準備銀行(RBA)会合で利上げが実施される可能性は50%近くに達し、8月に実施される可能性は40%を超えた。
インフレ率は2023年まで着実に後退し、2022年12月の年率8.4%のピークから12か月後には3.4%まで低下したが、その後、物価上昇圧力が強く、CPIはRBAの目標範囲である2~3%から外れている。
25日に発表された統計だけでは、変動住宅ローンやその他のローンに影響を与える金利に関してRBAが動くタイミングは変わらないとみられる。ただ、12月以降のインフレ率に進展がほぼみられなかったことから、RBAは再利上げを実施するとの見方が強まっている。
24年第2四半期のCPIは7月31日に発表され、RBA理事会は8月6日に次回の利上げを決定する。
ソース:news.com.au-Rate hike risk grows amid inflation acceleration