【ACT27日】 国内最大手の通信会社テルストラは、特定の日を狙った詐欺の手口を公開し、国民に警鐘を鳴らしている。
同社のサイバー・セキュリティ対策部門によると、金曜日と土曜日を狙った詐欺の可能性が他の曜日に比べて高く、また早朝に多いという。2022年と2023年のデータから、金曜日と土曜日には11%増で詐欺をブロックしており、「セキュリティシステムからすり抜けた」詐欺の一部は午前1時から4時の時間帯に発信されていることが明らかになっている。
同サイバー・セキュリティ対策部門の専門家ダレン・ポーリ氏は「早朝の時間帯を狙った詐欺は偶然ではない。詐欺師はターゲットの判断力が鈍い時を狙っている」と説明している。また同氏は、詐欺師はAIを利用し「オーストラリア人のアクセント」で、詐欺の成功率を高めているとし「我々はAIを利用してネットワークと顧客を保護しているが、詐欺師たちも同じツールを使って高度にパーソナライズされたメッセージを作成している」と述べた。
また、オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)が運営している詐欺被害報告サイトScamwatchのレポートによると、2023年に国内で報告された詐欺件数は、2022年と比較して18.5%急増した。また、SMSによる詐欺は依然として高く、2023年には10万9,000件以上の被害報告が出されており、2022年から37%増加している。
ソース:news.com.au – Telstra data exposes scammers trick to swindle Aussies