【NSW6日】 生活費の高騰が続く中、支出を控えるために外出もせず家で過ごすことが増えるなど、新型コロナ感染拡大を受けたロックダウンの生活に戻ったも同然との声が、ノンバンクのペッパー・マネーによる調査の中で上がっている。
5,000人を対象に行った調査では59.4%が家計の見直しを迫られ、29.7%は物価高が原因で節約することは可能でないと回答した。また、節約と貯蓄のために大きな努力をしたと答えた人は29.4%、大きな変化はないが以前より支出を意識するようになったとした人は30.4%だった。一方、支出に変化はないと答えたのは10.6%にとどまった。
また、住宅ローンが家計を最も圧迫しているとした人は23.2%と、金利引き上げが持ち家のある家庭にとって長期的に影響を及ぼしていることも分かった。また、マイホームを検討している人の4人に1人(24.4%)が豪準備銀行の再利上げを受け、1年以内の住宅購入を見送ると回答。同様に28.6%はマイホームを持つことを完全に諦めていると答えた。
ペッパー・マネーレヘイエムCEOは、「多くの人がマイホームの夢を一時停止している」と述べた。
メルボルンでソフトウェア開発の仕事をするモーガンさんは、外食などお金のかかる娯楽よりも家にいることで支出を抑えているとし、「パンデミックで私たちは数か月間にわたって苦しい思いをしたが、それを乗り越えた今はお金がなくて外出することもままならない」、「ロックダウンの生活に戻ったようなもの」と話した。
調査では、生活費を抑えるために外食や持ち帰りを減らした人は33.1%、娯楽のための外出をやめた人は18.2%だった。
ソース:news.com.au-‘Like lockdown’: Aussies reveal how cost-of-living crisis is hitting household budgets