【NSW6日】 オーストラリア国内では、電気自動車(EV)のドライバーのマナーをめぐり、論争が起こっている。
シドニーの南部のキラウィーにあるウールワースの駐車場に設置されている無料EV充電スタンドで、4時間以上も充電をしているテスラのドライバーが車の中で映画を見ているところがSNSに投稿されていた。投稿者は「ウールワースで買い物をする人のための充電スタンドなのに、身勝手な行為」と批判している。
車の種類にもよるが、テスラの充電には8時間から10時間かかる。EVの充電は、国内の他の地域でも論争の対象になっており、充電するために歩道を延長ケーブルで横断させていたケースもある。NSW州のミッド・ノース・コーストのソーテルでは、朝の散歩をしていた男性が、道端に駐車された車に延長ケーブルが横断しており、近くのアパートの最上階まで繋がっていたと話している。電気技師である彼は「誤った充電方法は歩行者がつまずく危険があるだけでなく、火災の危険もある。ケーブルの上には何もカバーがかかっておらず、前日に雨が降っていたのでケーブルは濡れていた。プラグとソケットの間に水が入っていたら、乾いた草の上では燃えて火事になる可能性がある」と指摘している。
一方、中国は、世界のEV市場に台頭しようと、過去15年間で3,470億AUSドルの政府からの補助金により、数十もの中国ブランドと数えきれないほどのモデルが開発されている。これにより、中国では技術革新と製造ブームを巻き起こすと同時に、企業が輸出市場に過剰供給することを可能にし、欧州、米国、英国に十分な供給をすることで、中国ブランドは価格面で欧米のライバルを大幅に下回ることができる。電気自動車評議会によると、オーストラリアでは2023年に電気自動車の販売台数が倍増しており、同協議会の報告書によると、オーストラリアの道路には現在18万台以上の電気自動車が走っており、EVの大半は郊外の都市部や地方で販売されている。
ソース:news.com.au – ‘Slap yourself’: Tesla act at Woolies slammed