政治

NDIS改革 障がい者向けの性サービス支援を禁止に 

【ACT7日】   全国障害者保険制度(NDIS)の改革を掲げるショーテンNDIS相は、政府補助による障がい者向けの性サービスを禁止する意向を示した。障がい者の擁護団体からは、性サービスは含まれるべきとの声があがっている。

ショーテンNDIS相は7日、ほとんどのNDIS参加者が正しい行いをしているとした上で、日本へのグループ旅行や仮想通貨へのアクセスなど、NDISを不正使用するサービスプロバイダーが出ていると指摘。「NDISのスキームは、個人の予算を組み、合理的で必要と考えられるサービスに充てるもの」「性サービスの不正使用は少ないが、禁止する。利用には厳しい資格条件がある」と話した。

障がい者団体People With Disabilitiesのニコール・リー前会長は過去に、「女性の障がい者は、性暴力のリスクを恐れて一般男性と付き合わない」「デートアプリで見つける相手は暴力的で安全でなかった。現在のパートナーと出会ってなかったら、性サービスの利用を考える」と上院審議会で述べている。

政府は、NDISの改革によって向こう5年で144憶ドル削減できると見積もる。改革の遅れは1時間100万ドル費用がかかるとして、ショーテン氏は野党に支持を仰ぐ。

国民党のブリジット・マッケンジー上院議員は「調査もなく野党と議会に支持を求めるとは。上院審議会で調査し、セクターだけでなく利用者の声を聞き、国民党として法案を修正するだろう」と話した。

極右派ワン・ネーション党のポーリン・ハンソン党首は政府案を支持し、野党保守連合とグリーンズ(緑の党)に支持を呼び掛ける。

ソース:news.com.au – NDIS Minister Bill Shorten said government-funded sex work will be scrapped under reform

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