国際

豪など8カ国のハッカー脅威指摘 中国が批判

【ACT10日】  オーストラリア情報局(ASD)は今週、カナダ、ニュージーランド、米国、英国と参加するファイブアイズや日本などとの共同報告で、サイバー攻撃グループ「APT40」について、中国から業務を請け負い政府や企業に繰り返し攻撃を展開していると名指しで批判した。これに対し中国政府は世界からの監視だと批判した。

中国の林健報道官は9日、記者団に対し、「濡れ衣を着させることを目的とした、いわゆる“中国によるサイバー攻撃”に関する繰り返しの誇大広告に断固反対する」と述べた。さらに、米国の高度持続的脅威(APT)グループが執拗にスパイ行為や妨害行為を行う「偽情報」を流し、中国によるサイバー攻撃の脅威を誇張していると述べた。

ASDの報告書によると、APT40はオーストラリア国内で関心のあるネットワークに対し定期的な偵察を行い、標的を侵害する機会をうかがっており、「オーストラリアのネットワークは定期的に観察されている」と報告した。

一方、林健報道官は報告書について、「米国はまだ我々の質問に答えていない。同盟国やパートナーを監視し、世界的な無差別サイバー攻撃を仕掛けているのは誰なのか。グローバルなサイバー抑止戦略の責任者は誰なのか」と述べ、世界のサイバーセキュリティ―にとって最大の脅威が誰なのか国際社会は心得ているとし、「関係者は目を開き、正しい判断を下すことを強く求める」と述べた。

 

ソース:news.com.au-China disputes ‘smear and frame’ cyber attack report

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら