【NSW11日】 シドニー南西部のバンクスタウンからテンピを経てボタニー湾に注ぐクックス・リバーについて、先住民アボリジニのグループが改名を提案し、「Goolay’yari」に改名される可能性が出てきた。周辺4市とシドニー・ウォーター、先住民グループが加盟するクックス・リバー・アライアンスがパートナーシップ戦略を承認したことをうけ、改名案が協議される可能性もあるという。
アライアンスに加盟するのはベイサイド、インナー・ウエスト、ストラスフィールド、カンタベリー・バンクスタウンの4市。
先住民で同盟事務局に参加するグレゴリー・アンドリュース氏はABC放送に対し、1993年にNT準州のエアーズ・ロックがウルルに改名されたようなものだとし、「改名というよりもともとあった名前に戻すということだ」と話した。クックス・リバーの名前はオーストラリア大陸の東海岸に到達した初のヨーロッパ人のジェームズ・クック船長が由来となっている。
国内では、アボリジニの呼称への変更を求める声が高まっており、QLD州のフレーザー島は「K’gari(クガリ)」、シドニー湾のゴート島は「Me-Mel(メメル)」に改名されている。
アンドリュース氏によると、クックス・リバーの中に位置するファティマ島の形がペリカンの足のように見えることから、「Goolay’yari(夢見るペリカンのいる場所)」と名付けられたという。同氏は、パートナーシップ戦略計画は承認されたが改名に踏み切るとは限らないと慎重な態度を示し、「先に進む前に地域との合意が必要だ」と話した。
ソース:news.com.au-Indigenous group proposes renaming Sydney’s Cooks River to Goolay’yari