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NSW州政府 25年ぶりに薬物サミット開催

【NSW12日】  NSW州のミンズ首相は、今年10月と12月の2回にわたり公約に掲げていた薬物サミットを開催すると発表した。NSW州で薬物サミットが開催されるのは1999年の開催から25年ぶり。サミットは10月に地方部で2日間、12月シドニーで2日間の計4日間にわたって開催される。

ミンズ州首相は、「我々は薬物使用が個人、家族、地域社会に様々な影響を与えることを知っている。薬物サミットでは人々が集い、極めて複雑で難しい問題に取り組むための新たな方策を見つけるだろう」と述べた。

NSW州のパーク保健相は、サミットの参加者は医療従事者やそれ以外の人たち、違法薬物使用に関わった人たちなどが対象となり、薬物使用に関する多くの観点を考える機会になるとの見方を示した。また、「我々にとって重要な対話であり、この種のものとしては四半世紀ぶりの開催となる」と述べた。

1999年は当時のボブ・カー首相が主宰した薬物サミットでは、シドニーに医療監視下注射センター(Medically Supervised Injecting Centre:MSIC)が設置された。監視の下で薬物使用を行う施設としては国内初となった。

アルコール・その他薬物機関ネットワーク(NADA)のスターリングCEOは、ここ10年は政府による薬害削減のための計画が不足していたとして、サミットの開催は一歩前進との見解を示した。

また、MSICを統括するユナイティングNSW/ACTのメイデン氏は、このサミットによって安全な注射施設、薬物チェックサービス、薬物転用・支援プログラムが拡大することを望んでいると話した。

 

ソース:news.com.au-NSW government confirmation of drug summit welcomed by alcohol and other drug sector leaders

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