【ACT21日】 国内で賃貸住宅不足が深刻化するなか、留学生が特に劣悪な賃貸生活を強いられると懸念される。
国内の賃貸市場はシドニーを筆頭に依然として厳しい状況にある。過去1年で賃貸価格は9パーセント上昇し、全国平均は週600ドルだ。一方、空き室率は昨年比4.4パーセント減少し、過去5年の6月の平均よりも25パーセント少ない。
調査会社PropTrackで経済リサーチを主導するキャメロン・クシャー氏は、「家賃を支払える能力がない人が多い。長期生活には適さないとされる物件でも、他に選択肢がない」と話す。
先立って、シドニー中心のカプセルホテル型“アパート“が長期賃貸用週300ドルでに広告に出された。同じくシドニーで、四方を囲まれたバルコニーも”日当たりのよい部屋”としてフェイスブックのマーケットプレイスに上げられた。
オーストラリア国際教育協議会(IEAA)のフィル・ハニーウッドCEOは、「留学生はしばしば賃貸物件の基準や借り手の権利を認識しておらず、搾取されやすい」「同じ文化のバックグラウンドを持ち、良心的と装う貸し手から、搾取されるケースも多い」と懸念を示す。中国やインドなど密集した自国都市と比べて「それほど悪くない」と思いがちで、オーストラリアの標準と比べて劣悪な賃貸物件を受け入れてしまうこともある。また、大家族出身の留学生は親の財政援助がない場合も多く、自分で家賃を工面しなければならない。
シドニー中心のレッドファーン・リーガル・センターで留学生の司法サービスを担当するショーン・スティンソン上級弁護士によると、賃貸に関する問題は過去12~18か月で10パーセント増加した。留学生が住める場所の選択肢が非常に限られており、規制されていない住居に追い込まれる危険がある。
ソース:news.com.au- ‘Don’t have a choice’: Experts warn international students vulnerable to poor living conditions as rental crisis deepens
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