【ACT29日】 オーストラリア、米国、日本、インドの4か国から成るクアッドの会合が東京で開かれた。4か国は「東シナ海および南シナ海の状況を非常に懸念する」と一致した。
クアッド会合後の共同声明で4か国の外相は、「南シナ海での軍事化、高圧的で威嚇するような作戦行動を非常に懸念する」「海上保安や海軍船舶の危険な使用、危険な作戦行動の増加、他国海域の資源を搾取するような行動を懸念する」と発表した。
オーストラリアのウォン外相は「インド・太平洋地域で長く保たれた規則が曲げられ、壊されている」「高圧的な貿易措置や持続不可能な融資、政治妨害、偽情報にさらされている」「サイバーセキュリティの構築から違法漁業の対処まで、クアッドは連携を拡大し、比較優位の原則を使用し続ける」と話した。
米国のブリンケン国務長官は、北朝鮮の弾道ミサイル発射およびロシアのウクライナ侵攻について特に懸念を示した。
日本の上川外相は、「ロシアのウクライナ侵攻、中国と北朝鮮の行動が未来をさらに予測不可能にしている」と述べた。
インドのジャイシャンカル外相は「テレコミュニケーション、海底ケーブル技術、人道および災害支援、基幹技術、サイバーセキュリティ、保健、気候変動、インフラと訓練、テロ対策がクアッドの主な功績だ」「クアッドは仕事の話をする場でなく、実際の結果を生み出すプラットフォームだ」と述べた。
今回の会合は海洋および海中ケーブルコミュニケーションに焦点が充てられた。ミクロネシアのパラオに無線アクセスネットワーク(オープンRAN)を構築し、各国の海洋情報センターがリンクされる。
昨年11月、日本の国際水域で作業していたオーストラリア海軍のフリゲート艦「HMASトゥーンバ」に対し、中国の駆逐艦がソナーを作動させ、ダイバー数人が負傷した。
さらに今年5月、韓国沖黄海の上空で、中国の戦闘機がオーストラリア軍のヘリコプターに至近距離で熱源のフレアを投下したとして、連邦政府が非難した。
ソース: news.com.au -Australia, Japan, India and US secure navy ties amid Asia-Pacific ‘militarisation’ threats