【ACT3日】 オーストラリアでは8月5日から肥満治療薬ウゴービ(Wegovy)の販売が開始される。もともとタイプ2糖尿病の治療薬で減量薬として使われていたオゼンピックと同じ原料を使って製造されており、食欲などを抑える働きがある。
ウゴービはオゼンピックと同じノボ・ノボルディスク社が製造し、原料として食後に分泌されるホルモンに似ていて食欲を抑える働きをするセマグルタイドを使用する。使用方法もオゼンピックと同様、週1回ペンを使って投与するが、セマグルタイドの含有量はオゼンピックより多い。
オゼンピックが2型糖尿病の治療薬としてのみ承認されているのに対し、ウゴービは慢性体重管理薬として使われる。また、ウゴービは2022年から薬品・医薬品行政局(TGA)により使用が承認され、肥満と診断された患者が食事療法と合わせて使用することが認められていたが、販売はされていなかった。ウゴービは今のところ医薬品給付スキームには記載されておらず、費用についての詳細は分かっていない。すでに販売されている米国では、28日分入りで1349.02米ドルとなっている。
オーストラリア国内ではオゼンピックの供給不足が続き、化学薬品メーカーによるコピー商品が出回っていたが、神経損傷や歯茎からの出血、激しい下痢、吐血、発疹など重篤な副作用が懸念されるとして5月に禁止命令が出されていた。
ソース:news.com.au-Wegovy, a weight loss drug similar to Ozempic, will be sold in Australia from Aug 5