国際

入国カードは廃止を 商工会議所が要請

【ACT3日】  オーストラリア商工会議所(ACCI)は連邦政府に対し、海外からの渡航者に記入を求めている入国カードの廃止を要求していることが分かった。旅行者や帰国者に対し入国カードの記入を義務付けている国は少なく、スマートゲートや顔認証技術の時代にあってカード記入を求めるのは明らかに時代遅れだと指摘する声が上がっている。

機内で入国カードを記入したことのある人は、薄暗い機内でペンが見つからなかったり、緊急連絡先に記入するパートナーの電話番号が分からなかったり、久しぶりに字を書いていかに自分の字が汚いかを思い知るといった苦い経験に覚えがあるだろう。

ACCIで観光部門を率いるジョン・ハート執行会長は、入国カードは「再びオーストラリアを訪れたいという思い萎えさせる」、「まったくもって恥ずべきもの」と厳しく批判した。ソーシャルメディアなどでは入国カードや観光客向けの払い戻しスキームは非常に評判が悪く、旅行者からひどいコメントが寄せられていると話した。

また、空港における入国カードの提示は手続きの流れを悪くしていると言われており、シドニー空港の広報担当者によると、今年第2四半期は午前中のピーク時に国際線旅客が飛行機から降りて入国するまで約1時間近くかかったという。広報担当者は、「連邦政府と国境警備隊が協力し、手続きが改善されることを楽しみにしている」と述べた。

 

ソース:new.com.au-Calls for Australia’s paper incoming passenger card to be abolished

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら