国際

暴動続く英国への渡航 緊急勧告

【ACT6日】   英国のダンス教室で子ども3人が刺殺されたのをきっかけに暴動が続いている。連邦政府は英国への渡航を予定する国民に対し、十分注意するよう呼び掛ける。

先月29日、イングランド北西部で行われた米人気歌手テイラー・スウィフトさんのダンスイベントで、6~9歳の女児3人が刺殺され、さらに数人が負傷した。犯人のアクセル・ルダクバナ容疑者(17)は英国生まれだが、移民との偽情報が出て、イスラム教や移民を敵対する暴動に発展した。スターマー英首相は、「暴動に対応する常備軍を配置する」と発表。すでにおよそ378人が逮捕されている。

オーストラリア政府による渡航サイト「スマートトラベラー」は、英国でテロ発生の恐れがあるとして、「抗議活動が行われているエリアを避け、メディア情報を取り入れ、現地当局の指示に従うように」と警告する。

イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを含む英国のテロ脅威レベルは、 「起こり得る」を意味する5段階中3。ナイジェリアも英国への渡航勧告を発令した。

アルバニージー首相は、「ここ数日英国で起きている様子を見ると、多くの人が怒りを抱いていて悲しい」「政治的討論の温度を下げなければならない」と話した。

国内のテロ脅威レベルも過去10年で初めて、「possible(可能性がある)」から「probable(起こり得る」に引き上げられた。向こう12か月でテロ行為が発生する可能性が50パーセント以上あることを意味する。オーストラリア保安情報機構(ASIO)も、より不安定で予測できないセキュリティ環境になってきているとして、テロ脅威レベルを引き上げる必要があるとした。

ソース:news.com.au-‘Threat of terrorism’: Urgent travel warning issued for Australians

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