【NSW7日】 NSW州保健省は7日、シドニー南部イラワラ地区の4つの病院で疥癬(かいせん)の集団感染が発生し、感染者数が患者14人と職員24人の38人になったと発表した。
NSW州ではウーロンゴン病院で最初の疥癬感染患者が確認され、その後、近隣のコールデール(Coledale)、シェルハーバー(Shellharbour)、ブリー(Bulli)などの病院でも感染が報告された。
疥癬は皮膚に潜り込んだ小さなダニによって引き起こされる。治療は可能だがアタマジラミのように感染が拡大しやすく病院などでの封じ込めは難しい。
イラワラ・ショールヘイブン・ローカル・ヘルス・ディストリクト(ISLHD)のメインズCEOによると、疥癬の潜伏期間は6~8週間で感染力が高い上に初期症状がほとんどないため、施設や地域社会において未確認の症例があるかもしれないと話した。
また、メインズCEOはISLHDで現在入院しているすべての患者と職員に対し、病院施設とサービスについて予防処置を行う計画を明かし、「感染を抑制し、影響を受けた人々をサポートするため全力を尽くしているので安心して欲しい」と述べた。
疥癬の症状としては、手首、指と指の間、脇の下、肘、鼠径部、臀部などに発疹ができ、ただれや厚い痂皮ができる。パーク保健相は先の声明で疥癬について、「人々が心配したり怖がったりする必要はない」と話した。
ソース:news.com.au-Scabies outbreak hits four NSW hospitals, 38 patients now infected