【ACT15日】 オーストラリアの7月の失業率は4.2%に上昇し、2021年11月以降で最高水準だったことが豪政府統計局(ABS)の最新統計で分かった。4.1%で横ばいとしたエコノミストの予想を上回った。
ABSによると、7月はフルタイム雇用を中心に新たに5万8,000件の雇用が創出された一方、失業者数は2万4,000人増加した。労働参加率は67.1%と過去最高に達したが、失業率と不完全雇用率は歴史的な低さを維持している。
ABSの労働統計部長のラム氏は、国内の雇用市場は回復力があるものの、新型コロナのパンデミック前と比較すると雇用情勢は依然として「かなり厳しい」と述べた。
求人サイト、インディード(Indeed)のシニアエコノミストのピッカリング氏もまた、ABSの評価を支持。「労働市場は依然として非常に厳しいが、徐々に緩和されてきている」とし、「雇用者数が5万8,000人増加したにもかかわらず7月の失業率が上昇した理由は、労働参加率の上昇にある」と分析した。
豪準備銀行(RBA)の予想では、国内の失業率は年内に4.3%まで上昇するとみられている。
ソース:news.com.au-Unemployment rate climbs to 4.2 per cent in July with more than 58,000 jobs created