【ACT16日】 豪準備銀行(RBA)のブロック総裁は16日、議会委員会に出席し、金利引き下げを考えるのは「時期尚早」だとし、当面は金利の引き下げはないとの見解を示したことが分かった。RBAは依然として根強いインフレの抑制に苦心している。
ブロック総裁は先週、金利を4.35%で据え置くと発表した。同総裁は、議会委員会で「理事会はインフレの上振れリスクを警戒している」と述べた。また、経済状況次第で戦略は変わり得るが、消費者需要が経済能力を上回っている現状において、利下げは時期尚早との見方を示した。
RBAはインフレ率が目標範囲に戻るのは少なくとも2024年12月と予測している。ブロック総裁は、「私たちは労働市場に不必要なダメージを与えることなく、合理的な時間枠でインフレ率を低下させるよう上手くバランスを取ることに努力してきた」と述べ、現在の政策が十分に制限的だというのが理事会の判断と説明した。
一方、アルバニージ政権はRBAが金利据え置きを決めてから、経済運営をめぐって連合野党からの批判に直面している。野党は、公共支出がインフレを煽っており、政府はRBAと対立していることを隠そうとしていると主張している。
ソース:news.com.au-Rate cuts ‘premature’ to think about, RBA chief says