【QLD23日】 QLD州政府はこのほど、防犯のために警察が無作為に取り調べを行うことを可能にした、「ジャックの法律」を2026年10月まで延長することを決めた。さらに、取り締まりの場所をショッピングセンター(SC)やコンビニエンスストアなどに拡大した。
ジャックの法律は、2019年にサーファーズ・パラダイスのコンビニエンスストアの外で、当時17歳のジャック・ビーズリーさんが刺殺された事件に敬意を表して名付けられたもの。ナイフ犯罪の撲滅を目的としており、警察が金属探知機などを使って令状なしに取り調べを行えるよう権限を拡大した。警察は危険性の高い商業施設、スポーツ・娯楽施設、ゴールドコースト・ライトレールを含む鉄道路線などにパトロールを拡大させる。
QLD州警察のマッシンガム長官代理は、「令状なしに捜査が可能になるということは重要な一歩であり、重く捉えている」と述べた。公共の場や学校でナイフを不法に所持した場合、最高刑は初犯で禁固1年だったが18か月に、再犯では禁固2年にそれぞれ引き上げられた。
QLD州のマイルズ首相は、今年2月にイプスウィッチのショッピングセンターで女性が殺害された事件や、6人が死亡したシドニーのボンダイ・ジャンクションでの事件が、この議論に「重みを加えた」とコメントした。
ソース:abc.net.au-Jack’s Law expanded to Queensland shopping centres, licensed premises and entertainment venues