【NSW23日】 シドニー空港では23日、地上職員50人以上が賃上げや勤務条件の改善を要求する12時間のストライキを実施することから、貨物線、国内線、国際線で最大100便に影響が及ぶとみられている。組合側は要求が満たされなければ状況がエスカレートする可能性もあると警告している。
シドニー空港の給油係は輸送用燃料大手アンポル・アビエーションに対し、賃金の引き上げを求めている。アンポル・アビエーションは現在、カンタス、ヴァージン、ジェットスター、エア・ニュージーランド、デルタ、ブリティッシュ・エアウェイズなど16社にサービスを提供している。
運輸労組(TWU)によると、燃料補給業者による過去3年間の賃上げ率は3.5%だったが、生活費は15%以上上昇していることから、労働者は賃金条件の改善を求めている。また、従業員68人のうちフルタイム勤務者は24人にとどまることから、より安定した雇用を求めている。
23日に予定されているストライキは、夜勤(午前1時~午前5時)、日勤(午前7時~午前11時)、午後勤務(午後6時~午後10時)を含む複数のシフトにまたがる見通しだ。特にパースやダーウィンへのフライトを含む国内線の長距離路線、メルボルンやブリスベンへの東海岸路線、長距離国際線に影響が予想される。
TWUのNSW州とQLD州書記長を務めるオルセン氏は、「これらの従業員は献身的なプロフェッショナルであり、より良い待遇を受けるべきだ」と述べ、要求が満たされない場合はストライキを加速させる可能性があると警告した。
ソース:news.com.au-More than 50 workers to walk off job at Sydney Airport over pay disputes