【NSW24日】 NSW州で23日午後12時ごろに発生したM4.7の地震は、ある単純な要因によって引き起こされた可能性がある、と地質学者が語っている。
同州のシドニー北部デンマンで発生した地震は、この地域の石炭採掘によって引き起こされた可能性がある、と専門家は述べている。地域住民にパニックを引き起こしたこの地震は、171㎞離れたシドニー南部でも揺れを観測したと報告されている。この地震による重傷者の報告はなかったが、煙突が倒壊し、停電に見舞われた住民もいたという。
地震はBHPのマウント・アーサー炭鉱の真下を襲い、鉱夫数人が軽傷を負ったと報告されている。今回の地震は、1989年にM5.4の地震がニューカッスルを襲い、13人が死亡した以来の最大規模のもの。NSW大のスチュワート・クラーク教授は、今回の地震の原因は大陸全体の圧縮力だが、石炭採掘が引き金となった可能性があると語っている。余震は数日間続くという。
マスウェルブルック・シャイアー・カウンシルのスティーブン・レイノルズ市長は、地震発生時にはベッドで横になっていたと語った。同市長は「屋根が落ちてくるかと思った。ここでは炭鉱の爆風が発生することがあるが、それとは違うとすぐにわかった。地震だと思ったし、大きな被害が出たかもしれない」と語った。同市長によると、余震はまだ続いており、これまでに3回あったという。
地震の影響でサウス・マッスウェルブルックの一帯で停電が発生したが、すぐに復旧している。
ソース:news.com.au – Alarming theory about NSW earthquake