【QLD26日】 QLD州ガリ(旧フレーザー島)で今年に入って、野生のディンゴが観光客を襲う事件が16件発生した。このうち9件で17歳未満の子どもが被害に遭ったとして、ディンゴ防止フェンス外で子どものキャンプ禁止を求める声があがっている。
ガリで野生のディンゴが子どもを襲う事件が増加している。今月初めには4歳の女児が胸部をデ噛まれ、空路で病院に搬送された。
フレーザー・コースト市のジョージ・セイマー市長はQLD州政府に対し、12歳未満の子ども連れの家族にフェンス内でキャンプを強制するよう求めた。同氏は「次は死者が出る可能性もある。子どもにふさわしい場所と思わない」と話した。
リナード州環境相は、ガリを訪問する14歳未満の全員にフェンス内でキャンプをするようアドバイスしているとしたうえで、「リスクはキャンプ場に限らない。島内は常に危機感を持たなければならない」と話した。
ディンゴ防止フェンスはガリの全商業地区、さらにワディ・ポイントやコーンウェルズなど複数のキャンプ場周辺に設置されている。
ユネスコの世界遺産に登録されているガリを、毎年40万人が訪れる。2022/23年度、フレーザー・コースト地域を訪れた観光客による支出は7憶3,000万ドルに上った。野生のディンゴはガリの魅力の一つだが、危険でもある。
ソース:abc.net.au – Mayor wants children banned from unfenced camping to stop dingo attacks on K’gari