【ACT3日】 ニュージーランドは、来月から外国人観光客に課す観光税を100ドル(92オーストラリアドル)に引き上げる。同国およびオーストラリア市民、太平洋諸島国民らは対象外だ。
ニュージーランド政府は3日、外国人観光客に課す観光税を現在の3倍相当の100ドルに引き上げると発表した。マット・ドーシー観光相は、「海外からの訪問者が自然保護区やプロジェクトに貢献し、国際観光を引き続き推し進められる」「100ドルの観光税は観光客の平均支出額のおよそ3パーセントに過ぎず、オーストラリアや英国の観光税増税と一致する」と述べた。
同国環境保全省は、国土のおよそ30パーセントを環境保護区と見なす。2019年に35ドルの観光税が導入された。今回の増税について1,000人に意見を求めたところ、93パーセントが支持した。現行の35ドルによる税収は年およそ8,000憶ドル。さらに、納税者が観光および自然保護に年およそ8憶8,400万ドル納める。
昨年度、オーストラリアからニュージーランドに120万人が訪問した。オーストラリアからの訪問者による支出は年およそ30憶ドルに上る。訪問者のおよそ39パーセントが観光で、42パーセントが友人家族を訪ねる。58パーセントがオーストラリアから南島に直接向かい、南島のクイーンズタウン(43パーセント)の訪問は北島のオークランド(38パーセント)を上回る。
ニュージーランド空港協会のビリー・ムーア会長は「今日を持って、観光で訪れるのに世界最高額の国の一つになった」と話した。
オーストラリアはパンデミックによる景気後退を免れたが、ニュージーランドは影響を受けた。景気後退は今年6月で終わったものの、燃料費や人件費の上昇が最大産業である農業を圧迫している。
ニュージーランド準備銀行は政策金利を過去14年で最高の5.5パーセントに引き上げた後、8月の最新の定例会でようやく引き下げた。
ソース: nsw.com.au – New Zealand triples tourist levy custom citing infrastructure and conservation costs