【ACT9日】 9日、退役軍人の自殺に関する王立委員会の最終報告が発表された。軍人と家族を支援するはずの退役軍人省(DVA)は信頼に欠け、高い自殺率に対応する力もないと報告された。122の改善項目が提案された。
1997年から2021年にかけて、現役・退役軍人少なくとも1,677人が自殺した。任務中に死亡した兵士の20倍以上だ。
王立委員会は、現在のDVAが退役軍人に必要なサポートを提供できると考えられないとして、DVAと関わりのない新たな機関の設立を提案した。ほとんどが20代の毎年最大6,500人がフルタイムの軍人から民間人に戻るが、退役後2年間に積極的に彼らの心身を確認する機関はない。また、軍人から民間人への適応は非常に複雑で難しいともわかった。
王立委員会はさらに、国防軍(ADF)内での性暴力に関し、外部の独立した審問を提案した。
ジュリー・アン・フィニーさんは2019年、海軍の退役軍人だった息子のデイビッドさんを自殺で失った後、王立委員会による調査を求めた。マールズ国防相は傍聴席にいたフィニーさんに感謝し、「王立委員会の最終報告と提案事項は軍人および退役軍人、家族のメンタルヘルスへの取り組みを強化する」と述べた。
野党保守連合のジョイス影の退役軍人相は、「軍に加わる人は母国に命を捧げる意思を表している。彼らが帰宅したら保護する義務がある」「任務中よりも退役後に死ぬ確率が高いとは、何かが間違っている」と議会で述べた。
アルバニージー首相は「報告発表の今日は、多くの退役軍人にとって困難な日だ。彼らの明日をより良くするために、今日を耐えてくれた人たちに感謝する」と述べた。
野党自由党のダットン党首は、ベトナム戦争と中東戦争から戻った兵士に対する国の対応は“恥ずべきもの“と認め、「ADF、DVA、与野党ともに兵士を見捨てた」と話した。
ソース:news.com.au – Royal Commission into Defence and veteran suicides hands down final seven-volume report