【NSW13日】 NSW州政府は学校や職場、スポーツクラブや地域コミュニティにおける家庭内暴力(DV)や性暴力の予防プログラム「予防への道:NSW州家庭内・性的暴力防止のための戦略2024-2027」に3,800万ドルを拠出すると発表した。
同プログラムは、州政府の資金提供で学校やラグビーリーグなどで導入されている「尊重された人間関係(Respectful Relationships)」や「暴力との闘い(Tackling Violence)」、幼児期におけるジェンダーの固定観念に疑問を呈する「オール・イン(All-In)」などのプログラムを基礎とする。
調査会社Our Watchによると、オーストラリア人女性の5人に2人が15歳以降に暴力を経験し、約35%の女性が他人ではなく知人から暴力を受けていることが分かった。また、9日に1人がパートナーからのDVによって命を落としている。
NSW州のミンズ首相は、「数年後、数十年後に命が絶たれたり、人生が破壊されるのを防ぐため、今しっかりと投資する必要がある」と述べ、一次予防という観点においてもNSW州があるべき姿に追いつくには長い道のりがあるが、女性と子どもにとって、より安全なコミュニティを創造するためにも重要な一歩だと説明した。
ソース:news.com.au-NSW government invests $38m to develop family and domestic violence prevention programs in schools and communities