【ACT19日】 連邦政府は18日、キッチンなどのベンチトップ、スラブ、パネルなどの人工石(Engineered stone)製品について、人命に関わる健康被害を引き起こすとして、2025年1月1日以降、全面的に輸入を禁止とすると発表した。人工石は大理石や御影石の代替品として、住宅などのリフォームや新築で人気が高い。
2015年以降、人工石は高いシリカ含有量に起因する深刻な健康被害が指摘されてきた。特に珪肺症と呼ばれる致命的な肺疾患との関連があり、シリカ粉塵を吸引した後、数週間から数年後に咳や息切れ、呼吸困難などの症状が現れる。
セーフ・ワーク・オーストラリアは昨年、建設労働関係者の健康被害を懸念し、人工石の全面禁止を支持した。この結果、人工石は2024年7月1日に国内での使用が禁止され、9月1日以降、建設業者は人工石を使用した工事には許可が求められていた。人工石の輸入禁止が決まったことで、これを実行するためオーストラリア国境警備隊には2年間で3,210万ドルが投入される。
連邦政府のワット雇用・職場関係相は、「労働環境が原因で健康を害する人がいてはならない」、「これらの病気はオーストラリアの労働者とその家族に壊滅的な打撃を与え、消耗してきた」と述べ、労働者を守るために輸入禁止を導入し、国境における抑止力を強化すると説明した。
ソース:news.com.au-Popular kitchen item has been banned from importation into Australia