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食品価格5年で20%増 首相「客は馬鹿にされた」

【ACT27日】  オーストラリアのスーパーマーケットでは過去5年間で食料品価格が20%以上引き上げられていたことが、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)による調査で明らかになったことを受け、連邦政府のアルバニージ首相は「買い物客はスーパーマーケットに馬鹿にされる筋合いはない」と批判し、適正な価格で購入できるよう様々な対策を講じていく方針を示した。

ACCCは、スーパーマーケットの価格吊り上げに関する調査の中間報告を発表し、食料品の全品目で値上がりしていると報告した。値上がりが最大だったのは乳製品(32%)で、パンとシリアル(28%)、肉と魚介(20%)がこれに続いた。果物と野菜は2019年第1四半期から2024年第2四半期の間に19%値上がりした。

連邦政府のリー競争担当副大臣は今回の調査について、過去15年以上のスーパーマーケットの価格に関する徹底した調査だとした上で、「企業は国民に対し正しい行動をとる必要がある」と述べた。

ACCCのキオウ副委員長は、国民が「スーパーマーケットによる販売価格への信頼を失っている」と述べた。ACCCは25年2月に最終報告書を発表する予定となっており、その際に提言も合わせて行う見通しだ。

オーストラリアではスーパーマーケットの売上高の67%をウールワースとコールズが占め、アルディが9%、メットキャッシュ傘下のIGAが7%を占めている。

 

ソース:news.com.au-’Treated as fools’: ACCC interim inquiry report finds groceries hiked by 20 per cent since 2019

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