国際

国内トップ大学ら 世界ランキングで後退

【ACT9日】   英国の高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」は、2025年の「THE世界大学ランキング」を発表した。国内のトップ大学のほとんどがランキング後退した。

THE世界大学ランキングは、様々な指標から世界の2,860大学を評価する。上位50大学に入ったのは国内でメルボルン大学のみで、昨年の37位から39位に後退した。

オーストラリア国立大学は67位から73位に、シドニー大学は60位から61位に、アデレード大学は111位から128位に、クイーンズランド大学も70位から77位にそれぞれ下がった。国内大学は平均で5大学分後退しており、世界平均が0.5ポイント上昇したのに対し、0.2ポイント下降した。

RMIT大学のエンジェル・カルダーロン氏は、「留学生の入学上限に関する討議が続けば、国内大学のランキングがさらに下がる可能性もある」と警告する。

THE世界大学ランキングのフィル・ベイティ氏も、「オーストラリアは国際共同研究のフィールドで人気が下がっている。留学生の入学数上限は世界トップレベルの評判を下げる恐れがある」と分析する。

2023年、大学セクターの輸出収入は317憶ドルに達した。連邦政府は来年から、移民数を減らす目的で海外留学生の受け入れを上限27万人にする。

一方、成績では2020年以降国内大学のスコアは伸び続けている。クイーンズランド大学の総合評点は2020年の67.4から現在は70.3に、アデレード大学も65.9から69.1に、シドニー大学も69.3から73.7に上昇した。

ソース:news.com.au – Australian unis slide in global rankings

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