【ACT16日】 連邦政府のアルバニージ首相は16日、コンサートチケットなどの不当な価格吊り上げから消費者を保護するため、新たな施策を検討すると発表した。商品やサービスの価格を需要と供給に応じて変動させる、「ダイナミック・プライシング(価格変動制)」などが対象となる見通しだ。
アルバニージ首相は新たな施策について、「不公正な取引慣行に関与する企業に警告を与えるもの」だとした上で、隠れた手数料などが生活費をさらに圧迫しており、阻止する必要があると訴えた。法制化の前に、財務省が新たな施策について協議を行うとしている。
対象の一つであるダイナミック・プライシングは、英国のポップバンド、オアシスがイギリスとアイルランド公演を行った際などに注目を集め、英国の競争規制当局も調査を実施した。
連邦政府のジョーンズ財務次官は、多くのチケット販売業者が「狡猾で巧妙な行為」に及んでいると批判し、「スポーツイベントからコンサートまで、あらゆるものに影響を及ぼしているダイナミック・プライシングを含め、経済全体を見ていくつもりだ」と述べた。
政府による発表を受け、チケット販売会社チケットマスターの広報担当者は、「チケット会社はアーティストやインベント主催者がどのように価格を設定するか、あるいは需要に応じて価格を上下させるかをコントロールすることはできない」と述べ、価格設定やアルゴリズムを使った価格引き上げを行うことはないと反論した。
ただ、人気のイベントやコンサートの一部では、転売市場で確認された価格に合わせて手動で価格が調整されることはあるとみられている。
ソース:news.com.au-Federal government unveils plans to ban dynamic ticketing amid pressure on music sellers
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