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大学卒業式で妊娠中絶を批判 学生や職員多数退場

【VIC22日】   メルボルンの大学の卒業式で、「妊娠中絶は終わりにすべき」との発言があり、学生や職員多数が退場した。

オーストラリアン・カソリック大学の法学部および商業学部の卒業式で21日、同大学名誉博士号を有するジョー・デ・ブリュアン氏(75)はスピーチを頼まれ、「国内で毎年、中絶によって8万人超の胎児が殺されている。全世界では年4,200万人だ」「中絶は、第二次大戦を上回る世界最大の人殺し。終わらせるべき悲劇だ」「聖書に書かれているように、神が男女間の結婚を導入した。以降、地球上の全社会で結婚は男女間のものと認識されてきた」「多くのカソリック教徒が仲間からのプレッシャーに屈服しているようだ」と話した。

これを聞いた職員、学生と家族多数が一斉に退場した。ブリュアン氏と同年齢の退場者もいた。

ブリュアン氏は店舗・流通及び関連従業員協会(SDA)で長年にわたって長官を務めた。SDAは労働党内でも社会保守的な極右派と深く関係し、労働党政府が同性婚を合法化するうえで大きな壁となった。

オーストラリアン・カソリック大学は、宗教を問わず雇用・入学を許可する。大学の広報官は「職員、卒業生とその家族の多くがブリュアン氏の意見に反対すると考える。大学として、多様なコミュニティを代表し、お互いを尊重したアイデアの交換を奨励する」と述べた。

ソース:news.com.au-‘Must end abortion’: National union figure sparks walkout at university graduation

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